原爆ドームは健全化調査中です

世界遺産に登録されている広島の原爆ドームは只今点検中です。

 

原爆ドームは1915年(大正4年)に広島県物産陳列館として竣工しています。ちょうど100年前になります。1945年に被曝していますので、そこから70年になります。

 

当然ながら、老朽による劣化も激しいので、平成以降は3年に1度のペースで4か月間かけて健全度調査をおこなったうえで、必要な保存工事を施工しています。今回の健全化調査は今月から来年3月までおこなわれます。この期間は足場がかかった状態なので、折角訪問してもちょっと無粋な風景になります。  

 

 

姫路城の大規模修繕が人気になったように、近年は工事や作業はエンターテイメントとしての価値が出てきました。広島でもマツダスタジアムの建設中に展望見学所を設置していました。私も行きましたが、そこそこ賑わっていました。

 

ドームの将来構想としては、原爆100年の2045年まではこのまま屋外で保存して、その後は全体をドームで囲って保全するといったことを考えているようです。

つまり、後10回は今回のような調査がおこなわれるということです。海外からの観光客に対して広報が行き届くとは限りませんので、原爆ドームでも、例えば、観光客用にも足場を作って、調査の様子を見学させるようなことは考えられます。

安全性の面で難しいなら、足場の10か所くらいにカメラを設置してライブ映像が見えるディスプレイを設置するとかです。