ビジョナリー・カンパニーは4部作ですが、3部は「衰退の五段階」です。
多くの企業がエクセレントカンパニーから転落して、衰退していく段階には普遍的な法則があるといいます。その段階は次の5つです。
会社だけでなく、国家政府にも当てはまるような気がします。
第1段階:成功から生まれる傲慢
成功は当然だという傲慢を捨てて謙虚にとらえること。成功は常に割り引いて考えることが大切です。特に、「成功の法則」を持っている場合は、その法則が働かない領域に踏み込まないこと。
第2段階:規律なき拡大路線
パッカードの法則「偉大な企業は機会が少なすぎて飢える可能性よりも機会が多すぎて消化不良に苦しむ可能性の方が高い。」
第3段階:リスクと問題の否認
心臓病の診断を受けたのにリビングルームの模様替えをしても仕方ない。良いデータを強調し、悪いデータを小さく見せたがる。
第4段階:一発逆転の追及
誇りを示す事実があるのに大きな賭けに出る。特効薬や救世主に期待を掛けて、拙速な行動がパニックにつながり、混乱と皮肉を巻き起こす。
第5段階:屈服と転落あるいは消滅
これで終わりではありません。次に回復と再生というプロセスに続きます。