APEC2014が中国・北京市で開幕しました

2年半ぶりの日中首脳会談が実現しましたが、習近平主席の不満な表情が話題になりました。

 

北京市PM2.5(2014.11.4~11.10)
北京市PM2.5(2014.11.4~11.10)

今回のAPECでの個人的な注目は、期間中の北京市の大気汚染が改善されるかどうかです。

 

2012年の全国人民代表大会(全人代)が開催された日に北京を訪問していました。データは不詳ですが、市内は交通規制がされており、明らかに空気は綺麗でした。

 

中国環境保護部が公開している北京市のPM2.5の日平均をグラフにしました。11月10日の日平均は70μg/㎥で、中国の基準では「良」の判定でした。尚、日本の環境基準は、日平均値が35μg/㎥で、ほとんど超えることはありません。

 

開幕日の結果は、少し微妙です。北京市では、PM2.5の年平均が120μg/㎥くらいなので、まぁ綺麗であるとも言えますが、首脳同士が屋外で、笑顔で握手というレベルでもありません。

報道にあるように、自動車の入境規制や建設工事の中断・工場の操業規制などをしての結果であるとすれば、中国は大気汚染防止対策に本気で取り組むように思います。

 

中国は十分な技術を保有し、十分な資金もあります。日本をはじめ外国の支援は必要ではありません。やる気になれば、短期間で達成されるはずですので、大いに期待をしています。