日本から韓国へは減っています。韓国から日本へは増えています。

昨年、訪韓した日本人は275万人。訪日した韓国人は246万人。

釜山の観光通りには、日本人を対象にした店が軒を連ねる一帯があります。最近は観光客が目に見えて減っているということでした。韓国観光公社によると、日本→韓国の訪問者数は2012年が352万人でしたが2013年は275万人と22%減少しています。2014年1~8月は、2013年1~8月と比べて更に15%減っています。

日本人の海外渡航全体も2013年は5%ほど減っていますが、韓国(-22%)と中国(-18%)への渡航が大きく減ったことが原因です。東南アジアや欧州への渡航は増えています。

 

内閣府の外交に関する世論調査というのがあります。2011年10月の調査では、日本人の62%が韓国に親しみを感じると答えていて、国・地域別ではアメリカ(80%)に次いで高くなっていました。

1998年の「日韓パートナーシップ宣言」から、2002年のサッカー日韓ワールドカップ共催、相前後しての韓流ドラマやK-POPの流行と「韓流現象」が続きました。経済界では、サムソンを初めとする韓国企業の躍進で「韓国に学ぼう」「韓国に追いつこう」という機運が高まりました。

ところが、現在では韓国に親しみを感じる人が41%に減っています。2012年8月(これはとても残念です。)を境にして、極く短い期間に意識が逆転しました。こういう例はあまり多くないと思います。

 

確かに、日本と韓国の間では、政治の権力闘争によるうねりを受けることがあります。しかし、人的・文化的・経済的な交流を続けることで、お互いを理解していけると思います。

韓国から日本への訪問者数は増えています。2012年の204万人から2013年は246万人になっていて、今年は、訪日する韓国人が訪韓する日本人より多くなりそうです。韓国の人口は約5000万人ですから、延べでは1年間に人口の5%に相当する方が訪日しているということです。訪日される人に、よい印象を持って帰国していただけるような「おもてなし」が大切でしょう。

 

 山口県でも、関釜航路で直接入国される方が年間7万人ほどおられます。山口宇部空港は残ながらほとんどゼロ(ツアー誘致は十分に可能と思います。)ですが、福岡・北九州に入国される方は年間60万人にも上ります。 山口県・宇部市でも、韓国からのお客様を増やしていけるような整備と「おもてなし」の充実を、一層進めていって欲しいと思います。