韓国で働く外国人は増えていきます

釜山近郊の工業団地では外国人労働者の方が増えているように見えます。

 

中国や北朝鮮から来た方は区別がつき難いのですが、ウズベキスタンなど中央アジアの方などは、体が大きいし、立派なお髭をしていたりして目立ちます。

 

韓国に長期滞在している外国人は約93万人です。このうち37万人は同胞と言える中国籍の朝鮮族の方ですから、実質の外国人は56万人というところです。

 

57万人の内訳は、中国14万人・ベトナム10万人・フィリピン4万人・・日本2万人・・です。ウズベキスタンやキルギスタンなど中央アジアの方は合わせて約3万人です。ちなみに脱北者はこの人数に含まれていなくて約2万人だそうです。

 

韓国の出生率(2012年)は1.30で、日本(1.41)よりも低くて、人口の高齢化が進んでいます。さらに、大学進学率(2010年)は71%と日本(51%)よりかなり高くなっています。

 

 

結果として、工場で働く方が不足していく傾向にあります。自然に外国人の方が工場労働者として来韓する数が増えています。経済人のなかからは、「今後15年間に外国人労働者を200万人受け入れる」という考えが示されています。

 

また、韓国内の婚姻における国際結婚の割合(2011年)は10.5%で、日本(4.3%)よりかなり高くなっています。国際結婚の77%は韓国人男性が外国(中国44%・ベトナム33%・・)の女性と結婚するケースです。多くの場合、花嫁は韓国に帰化して移住します。

 

韓国もすでに少子高齢化社会となっていて、今後急速に進んでいきます。これを外国から人材を受け入れるというかたちで乗り越えようとしています。韓国は、加速度的に多文化社会に向かっていきそうです。

これらの方向は日本と同じですが、社会構造の変化は韓国が先行していきそうです。