仕事は報告して終わる・・「メイカイエンのホウレンソウ」

「指示された仕事は、指示をした人に、報告をしたときに終わる」のです。

 

ものづくりの現場では、毎日決まっておこなう仕事については当日の実績を必ず報告しています。

しかし、特別な指示を受けた仕事の報告を怠ることがよくあります。

特別な指示の場合は、「自分は任された。」「その仕事を終わればよい。」「何かあったときだけ相談すればよい。」という意識になりがちです。

 

どんなに簡単な指示であっても、指示した人はそのことを気に掛けています。仕事は「報告して終わる」ということを確実にしましょう。安全作業において、報告は何より重要です。

 

 

ベストな報告は、「指示された仕事○○は、終わりました。問題点は・・・です。」とか、「指示された仕事○○は、終わりました。・・・には注意しました。」のように、その仕事の経過や状況を付け加えることです。

これを付け加えて報告することで、記憶にしっかり残って、次にその仕事を指示されたときの出来映えがさらに上がります。「ケイジョウキオク」と言います。

 

さて、報告を受ける側への注意として、「メイカイエンのホウレンソウ(明解援の報連相)」というのがあります。

「あいつは満足に報告もできん。報連相がなっていない。」とか、「小さな不具合の時に相談すれば何とかなったのに、勝手にしやがって。もう手遅れだ。」と、怒り心頭の上司です。

 

しかし、はっきりした「命令(指示)」を出していない上司に、「報告」する部下もありません。どんなにたいへんな事態が発生したとしても、その事態を「解読(理解)」できない上司に連絡を入れるでしょうか。大きな悩みを抱えた部下は、上司が「援助(支援)」してくれるなら、きっと「相談」を持ちかけたでしょう。

 

「立派なほうれん草は、めいかい園に育つ。」と心得ます。