御嶽山の噴火・・ハザードとリスクについて

御嶽山の噴火は予想以上に多くの被害になりました。

 

山にはよく行っていました。九州が中心なので、阿蘇や九重などの活火山にも頻繁に登りました。登山者に火山についての知識が十分ではないと報道されますが、その通りです。

 

水蒸気噴火を辞書で調べました。

「マグマの熱で付近の地下水が気化し、大量の水蒸気が発生して圧力が急速に上昇することによって起こる現象。火口付近の岩石が砕け、噴石や火山灰として飛散する。」

 

マグマの移動や膨張を伴わない小規模な噴火であって、事前の観測が困難ということです。ただ、地下水が突然気化するという現象はどうやっておこるのだろうか?少しづつ気化して岩圧の低いところから漏れ出て圧力を下げていかないのだろうか。・・疑問が残ります。そのあたりを、ネットで調べたら、「水蒸気噴火のメカニズムはよくわからない」という結論です。

 

「御嶽山ハザードマップ」には、今回の水蒸気噴火のことも正確に掲載されていました。

「ハザード」とは、「人身や財産への潜在的な危険」のことです。「起こるかもしれない」と呼びかけていますが、あまり気にしません。

 

同じようなことばで、「リスク」があります。工場など、生産の現場では「危険」とは「リスク」のことです。「リスク」は「ハザードの大きさ」×「ハザードの起こりやすさ」で表されます。工場ではリスク評価をして「リスクマップ」を作ります。

 

自然災害の現場でも、「ハザードマップ」ではなく、「リスクマップ」を作らなければならないと思います。