吉田調書ほかの調書(昨日の続き)

調書を読んでいって、吉田所長だけでなく、菅総理・枝野長官・海江田大臣・細野補佐官・福山副長官・・・皆さんが一所懸命であったことがよく伝わります。

但し、フクシマフィフティを含めて、それぞれに多くのミス(人智を超えていたのかも知れませんが・・)もありました。

それぞれの調書は、そのままでも読むのに耐えられるほど、完成度が高いです、質問者のスキルとともに、回答者が真摯に答えていることが伝わります。(防衛大臣などは、少し疑問もありますが)

一方で。吉田さんが自らの部下を守ろうとしていることも確かです。当直員の判断や行動に多くのミスがありましたし、マネージメント上の失敗があったこともわかります。

 

吉田さんが言うように、「豊富な経験と優れたスキルを持つ最高のメンバー」であったとすれば、本当は可能であったのかも知れないのにミスをした、と残念に思うところもあります。

 

但し、2万人近くが犠牲になった大震災と大津波でした。サイト内の状況は酷いものでした。家族が心配な人も多かったと思います。外からの援助が期待できない、不眠不休の状態でありました。背景をよく理解しないといけません。

 

尚、調書を読むには、手元に資料が必要です。以下を参照すると便利です。

東京電力)福島第一原子力発電所の設備構造の概要と略語集