落語の「時そば」。二八そばは一杯が二八の16文(1文=30円で480円)でした。
「時そば」では何ができる?と客が訊くと、花巻に卓袱(しっぽく)と応えます。花巻は今でいうわかめそば、卓袱はかやくそばです。店を構えたそば屋でも二八そばは16文ですが、これはかけそばです。花巻や卓袱になると少し値が上がって24文とかになったようです。

江戸では蕎麦屋で御酒(ごしゅ)をいただくのが粋です。~酒(さけ)は裂けに通じるので蕎麦屋では御酒だそうです~
蕎麦屋は居酒屋ではないので、一人あるいは二人連れで、蕎麦前に一献傾けた後に、軽くそばを手繰って帰るわけです。蕎麦屋の御酒は上撰でたいてい40文(1200円)でした。
酒にまつわる言葉で「ソバーキュリアス」が流行していますがご存知でしょうか。蕎麦前に厳選されたつまみを楽しみながら、大吟醸をいただくイメージかと思ったら違います。
ネット検索すると:英語でシラフを意味するsober(ソーバー)と好奇心を意味するcurious(キュリアス)を組み合わせた造語。「シラフでいることへの好奇心」という意味。だそうです。要するに、本来は酒飲み・酒好きなのだが、敢えて酒を飲まない生活を選択するというわけです。
気取って言っているけれど、粋じゃないです。そもそも、ことさら宣言しなくてもいいような気がします。
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