また昨日の続きです。中小企業の立場で言えば、物価高の主要な原因は賃金の引き上げです。
中小企業支援をしている者としては、毎年の最低賃金引き上げはムチャクチャだと思います。中小企業経営者にとっても、中小企業で働く人にとっても望ましい政策ではありません。しかし、お上が決めたルールなので、これに従わないわけにはいきません。そこで、中小きぎょに対しては、とにかく値上げ・値上げ・値上げをするように指導します。

よく言われるように、中小企業の7割は赤字です。赤字というのは、収入より支出が多いということです。
支出で最も大きいのは人件費です。そして、中小企業で働く多くの人の給与は、最低賃金で決まります。その最低賃金が、うなぎ上りに上がっていきます。
このまま漫然と経営していたら、赤字は増える一方です。収入(売上高)を増やすしかありません。
売上高=値段(単価)×販売量ですが、販売量はお客様が決めるもので勝手にはなりません。一方で値段は事業者が決めるものなので、値上げするしかありません。
今はようやく値上げが通るようになってきた時期です。最低賃金の上昇は、事業者にとってはコスト増ですが、働く人には過少分所得が増えることになります。可処分所得が増えた人たちが、今までよりも少し高いものを選択して購入するようになってきました。
明日になれば値段が上がるかも知れないから、今日のうちに買っておこうと考える人が増えてくるのが、経済の好循環を生みます。
偉い方に、あなたの暮らしは厳しいでしょ!と言われると、そうかも知れないと思う人が増えます。そのうち「物価高対策」で減税や給付しますよ!と言われると、それまで買うのを待っとこうかと思う人まで出てきます。
せっかく景気が上向いてきているのですから、熱を冷まさないことが大事なように思います。
