株価の乱高下はボンクラAIの仕業?

先週末から株価の乱高下がありました。本来は大きなニュースなんですが、パリオリンピックの影に隠れている印象です。

 

8月5日(月)に、日経平均株価はブラックマンデーを超える史上最大の下げ(4451円)となりました。終値ベースで12.4%の大幅な下落です。尚、下落率では1987年10月20日のブラックマンデーは14.9%だったので、史上第2位ということになりそうです。

 

1日の株価変動率でみると、2日(金)が4.2%、5日(月)は11.5%と非常に大きくなっています。6日(火)には日経平均株価は反発して、終値基準で前日比10.2%の上昇となり日間変動幅は9.0%でした。7日(水)は前日比1.2%の上昇ながら、日間変動幅6.1%とやはり乱高下が続きました。

 

株価というのは、本来はその株式の価値を表すものです。株式の価値が1日の間に10%以上も高くなったり低くなったりするはずはありません。しかも、これは日経平均株価ですから単独銘柄ではもっともっと乱暴な変動がありました。

 

どんな商品でも、売り手と買い手の間に、価値と価格が概ね合致しているという合意があってこそ取引が成立します。AIによる高速取引が、大きな株価変動の原因になっているという解説がありますが、そうであれば問題であり、解決させなければなりません。

 

価値と価格が乖離する商品は、消費者が購入を控えます。株式でいえば、投資家、とりわけ個人投資家が取引を避けるようになり株式の流動性が低下します。株式市場が投機目的のギャンブラーたちの賭場になってしまうことが懸念されます。

株式市場を健全化するには、ボンクラAIを賢いAIに進化させることが不可欠です。