テレビで「危険な暑さ」なので、気をつけるようにと繰り返し言っています。
ちょっと調べてみると、高体温症(熱中症)で亡くなる方は年間1000人くらいで、多い年には1600人を超えるようです。ちなみに、冬に低体温症(凍死)で亡くなる方も年間1000人くらいです。暑いのも寒いのも、身体にダメージを与えるので気をつけないといけません。
![熱中症による死亡と低体温による死亡](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=341x1024:format=jpg/path/sa3592213af7de219/image/id7de7e2aea73dbf9/version/1690117903/%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E3%81%A8%E4%BD%8E%E4%BD%93%E6%B8%A9%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%AD%BB%E4%BA%A1.jpg)
人間の身体は常に発熱していますから、その熱を発散し続ける必要があります。発散するより多くの熱を吸収し続けると、熱けいれん・熱疲労・熱射病と進み、最悪の場合は亡くなります。
対策としては3つです。発熱量を減らす、発散量を増やす、吸収量を減らすです。
発熱量を減らすには、仕事や運動を止めて休息をとるのが有効です。
発散量を増やすには、衣服を緩めたり、冷たい飲料を摂取したり、冷たいおしぼりを身体にあてて扇風機の前に座るなんてことが考えられます。
吸収量を減らすには、エアコンを掛けてとか、作業する時間帯を朝や夕方にとかですが、実際に仕事をしている人には難しいかも知れません。
仕事(作業)の強度を過度に高めることなく、適切な休養をとること。冷たい飲み物を準備しておくことが大事です。また、身体を冷やすことのできる用品がいろいろ開発されていますから、工夫しながら使うことも必要です。
また、温度計・湿度計で作業する環境の状況を把握しておくことも大事です。屋外での作業が続く場合には暑さ指数計(WBGT計)で、監視しておくことも必要です。なお、WBGT計を購入する際にはJIS適合品を選ぶことをお奨めします。
さて、まだまだ気が早いですが、夏本番になればすぐに秋が来て、あっという間に冬が来ます。最初に書いたように、寒さで亡くなる人も暑さで亡くなる人と同じか、それ以上もおられます。BCPで想定する地震のような災害では、寒さの方が生命の危険に直結します。早め早めの準備をしておくことが大切です。