ビッグ・ファイブ理論とは、人の性格は5つの要素の組み合わせからなるという理論です。
1990年代に心理学者のルイスゴールドバーグが提唱したビッグ・ファイブ理論は、その後の多くの心理学者の研究によって確からしいと認められている(もちろん、多くの批判もあるのですが)ようです。大雑把に言うと、人の性格は「外向性」「調和性」「誠実性」「情緒安定性」「開放性」の5つの要素によって形成されるということです。
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5つの要素は、それぞれに独立しており、そのスコアは正規分布に従うということです。5つの要素の組合せによって、その人の性格が形成されるというわけです。
ただし、5つの要素のスコアの高低に良し悪しがあるわけではないことには注意が必要です。
例えば、「外向性」のスコアが高い人は陽気・精力的・付き合い上手・刺激的といった好い印象もありますが、自己主張・わがまま・危なっかしい・考えが浅いといった要素もあります。
スコアの低い人は平穏・落ち着き・創造性が高い・安全・控えめ・独立心が強いといった好い印象に対して、社交性がない・根暗・陰気・はっきりしないという表現もされます。
ビッグ・ファイブ理論はビジネスの世界でも多く利用されていて、特に採用や配属のときに参考にされるそうです。利用したことが、企業にとっての成果につながっているものかどうかは、よくわかりません。まぁ、あまり頼り過ぎるのもどうかと思います。