洋の東西を問わず、冬至のお祝いをする

今日は1年で最も昼が短い=夜が長い「冬至」です。今晩から寒波襲来が予報されています。

 

古今東西、世界の各地で冬至はお祝いです。夏至から秋分を経て、昼が短くなり夜が長くなっていきます。特に照明器具が十分ではなかった時代の人々にとって、闇が長くなる時期は恐ろしいものだったようです。それが冬至を境にして、昼が長くなりますから、心底ホッとするわけです。復活祭として、祝う気持ちはよくわかります。

 

冬至
冬至

クリスマスは12月25日です。今はイエスの誕生日ということになっていて、キリスト教の記念日のようになっています。しかし、ローマ帝国の時代から冬至を祝っていたものだそうです。

 

冬至は12月22日だから、12月25日とは違うようですが、実は2000年くらい前の冬至は12月25日頃だったのです。

 

歳差運動(国立天文台webサイトにリンク)
歳差運動(国立天文台webサイトにリンク)

冬至の日にちが違っているのは、地球の歳差運動が原因です。

 

地球の自転軸は、地球の公転面に対して約23.4度傾いています。地軸は、公転面に垂直な方向に対して円を描くように移動して、約25800年の周期で一回りします。これを地球の歳差運動と言います。

 

さらにさかのぼると、1月1日が冬至だった頃もあるそうです。諸説あるので正しくはないかも知れませんが、正月もまた冬至の記念日だったのかも知れません。

 

冬至は冬の頂点に当たり、これからは春に向かっていく「一陽来復」の縁起が良い日なんですね。

 

ただ、これから猛烈な寒波が襲うという予報になっています。地球温暖化の影響で日本海の海水温が、平年より1~3℃も高くなっていて、蒸発量が多いものですから豪雪になりそうです。

 

皆さま、ご用心ください。