日本の人口が予測より増えていた~2022年10月1日の人口推計

日本の将来人口の予測は5年に1回の国勢調査の結果を基にしておこなわれます。

 

最新の将来人口推計は2015年(平成27年)の国勢調査を基に2017年4月に発表されました。2020年の国勢調査を基にする将来人口推計の発表は、2023年前半に先送りされています。各年の将来人口推計とは、その年10月1日時点の人口です。2022年10月1日時点の人口推計(概数)が公表されたので、答え合わせをしてみましょう。

 

ビッグダディ(ブログ内容とは関係ない)
ビッグダディ(ブログ内容とは関係ない)

2017年の推計発表時点では、令和への改元と新型コロナ騒動の2つの大きなイベントが考慮されていませんでした。

いきなり、答えを見る前に推計がどちらに外れたのかを、考えてみてください。実は意外な外れ方をしているのです。

それでは、答えです。

2022年の日本の人口は2015年基準の推計人口より多い!!という結果です。中位予測で、2022年は1億2431万人とされていたのですが、実際は1億2484万人と53万人も多くなっています。

 

せっかく令和への改元で結婚から出産が一旦は増えた分が、コロナ禍で減ってしまったのか15歳未満人口は19万人も予測より減りました。高齢者はコロナ騒動の隔離で体力を失ったり、ワクチン接種のダメージもあったのか予測より21万人減少しました。

 

ところが、現役世代15~65歳人口が予測より93万人も増えています。この年代の増加は、出生や死亡とはあまり関係しないので、人の移動による社会増です。コロナ禍より前の2016~2019年には外国人の入国者が予測より多く、コロナ禍の2020~2022年は日本人の出国者が予測より少なかったということでしょう。

 

働く世代の人口割合が予測より0.5%も高くなっているので、まぁ悪いことではない?と考えていいでしょうか。それとも・・・?