八王子はデカい?今日のブラタモリ

土曜日には「ブラタモリ」を視ることが多いです。今日は東京都八王子市をブラタモリ!

 

番組の構成は、最初に「旅のお題」が提示されます。タモリさんと女性アナウンサー(今は、野口葵衣さん)が、専門家の方に導かれて、その土地を移動しながら、お題に関する情報を得て、知識を体系化していきます。そして、最後に旅のお題に一定の解答を見つけるというものです。タモリさんの博識ぶりに驚き、地域の専門家さんの凝った知識に納得するとともに、女性アナウンサーさんの成長課程を垣間見えるのが番組の見どころです。

 

ブラタモリ(八王子)
ブラタモリ(八王子)

最初に、「旅のお題」の設定がおもしろいです。今日は、「八王子はなぜデカい?」というのがお題でしたが、そもそも八王子がデカいとは何でしょう? 先週は「横浜・川崎は東京湾をどう進化させた?」というお題でしたが、横浜と川崎と東京湾はイメージがかぶり過ぎて、何言ってるの?って思います。

 

それでも、「そうか、八王子ってのはデカいのね?」「横浜と川崎は東京湾のごく一部ってこと?」と興味が湧くのですから、この絶妙なズレ感がよいです。

 

この後、お題について専門家のレクチャーを受けるのですが、たいていの場合は歴史の順に説明され、前後の内容がうまく関連しているので、視聴者にとって理解しやすくなっています。

 

 

今日のレクチャーは次の5つです。

➀ 八王子は家康がつくった宿場町・軍事拠点だった!?・・北条氏の城下町だった八王子を、家康が江戸への見張りをする拠点にしました。

 

② 八王子の原点「はじまりの町」をつくった大久保長安とは!?そのスゴい町づくりを探る!・・家康は能吏として優秀だった家臣の大久保長安に八王子の開発を託します。長安は見事にこれに応えて、甲州街道と八王子の町をつくりました。

 

③ 浅川のはん濫をどう防ぐ!?信玄ゆずりの長安の治水対策を見る・・長安は武田家滅亡によって徳川に召し抱えられていました。武田の治水技術を八王子に活用しました。

 

④ 消防車メーカーの工場へ!居抜きでつくられた工場の秘密とは!?・・江戸時代の八王子は養蚕が盛んで、織物の取引で栄えました。横浜が開港すると、外国人の往来がギリギリ許されていた八王子では輸出が増えて、大規模な製糸工場や織物工場が建設されました。

 

⑤ 最後に合併した村はなぜ住宅街や学園都市に開発できた?・・八王子市街周辺の丘陵地域は住宅街として開発され、東京の巨大ベッドタウンとなりました。さらに20を超える大学などができて、学園都市として拡大しました。

 

締めくくりです。「八王子はなぜデカい?」・・”時代ごとに立地や地形をうまく利用することで人口も面積もデカくなった八王子。産業や大学 さらには高尾山などの観光地にも恵まれた多彩な魅力がある町に発展しました。”ということで丸く収まりました。

 

お題に対して、答えになっているのか?なっていないのか?、よくわからない結論の微妙なズレ感もまた魅力です。新入社員研修などの手法として活用できそうな気がします。