交通安全運動の成果を世界に発信したい

新学期とともに春の交通安全運動が実施されています。

 

交通事故件数や交通事故での死傷者数は減っています。理由はいろいろあるのでしょうが、交通安全運動が定期的に実施される(全国的には春と秋の2回ですが、都道府県が独自に実施するものもる)効果も大きいと思います。世界的にも、これだけの動員力を持った交通安全運動を展開しているところはないのではないでしょうか?

 

OECDのwebサイトから、各国の人口100万人当りの交通死亡者数のグラフです。日本は27人で、世界で6位となっています。上位は、ノルウェー・スウェーデン・アイスランド・英国・スイスの5か国だけです。

日本は、平地が少なく山がちな地形に、多くの人口を抱えていますから、交通事故の危険が相対的には高い国です。それでも、交通事故での死者は少ないのです。

 

特に特筆されるのは、子どもの交通事故の減少です。私が子供だった1970年前後ですと、15歳以下の交通事故死亡者は年間に人口100万人当りで約80人もいました。

それが、40年後(10年前)の2011年には100万人当り19.9人と1/4になっており、昨年の2021年は8.9人と更に半分以下まで減っています。

 

子どもの交通事故死が減った理由の全てが交通安全運動の成果とは言えませんが、日本が他国と比べて、子供を大事にする国であることは確かです。

人の命に軽重は無いとはいうものの、「子供を危険にさらしてはいけない。」「子供を殺してはいけない」と強く思います。また、そう考えて行動することが、世界中の人間の自然な考えでなければなりません。