駅伝の「ながら視聴率」は高そうだ

昨夜はフィギアスケートの五輪代表が決まる全日本選手権がテレビで流れていました。

 

女子の代表選考は本命の紀平選手が怪我で欠場したこともあり、大接戦の様相でした。つい、テレビ画面に見入ってしまいました。一方で、今日は高校駅伝のテレビ中継があり、地元の広島、世羅高校が連覇を達成しました。「あっぱれ!」です。

 

世羅高校のある世羅町は「駅伝のまち」として、町おこしに取り組んでいます。世羅町は標高が400~600mの範囲に、世羅高原といわれる、比較的広い台地です。台地上の低い場所には水田があり、高い場所では梨やぶどうの栽培が盛んです。

 

ところで、駅伝やマラソンはテレビ中継に合っているとつくづく思います。お正月の箱根駅伝がとても高い視聴率だということですが、うなづけます。

ちなみに今年の箱根駅伝の視聴率はコロナ騒動で自宅で過ごした人が多かったようで、往路が33.7%、復路が31.0%と過去最高を記録したそうです。

 

駅伝やマラソンの視聴率が高いのは、そんなにしっかり見ていなくていいからですね。

フィギアスケートなどは演技中に目を離すことができません。何が起こるか予想がつかないからです。

一方の、駅伝やマラソンは、少々目を離していても、たいした変化があるわけではありません。野球の視聴率が稼げるのも、同じような理由です。攻守がきちんと入れ替わり、動きに制約が大きいので、見るべきタイミングが、はっきりしています。肝心の場面さえ見逃さなければ、視聴の満足感は維持できます。ながら視聴には最適のコンテンツです。

 

商品やサービスは、必ずしもたくさんの価値を詰め込んだからといって、たくさん売れるものでもないということのようです。適当に隙間があって、安心して見られる番組にも需要があるというわけです。