松田聖子 三昧~40年以上経ったのね

松田聖子が歌った「制服」は、作詞:松本隆、作曲:呉田軽穂(松任谷由実のこと)、編曲:松任谷正隆です。

 

昨日、NHKーFMを聴いていたら、一日「松田聖子特集」でした。お昼0時15分から、夜9時15分、途中にニュース・天気予報で30分のお休みが入るので、実質8時間の番組です。メインの出演者は中川翔子。ずっと聴いていたわけではないのですが、松田聖子は伝説的な存在であるとあらためて気づきました。

 

NHK-FM「今日は一日松田聖子三昧」リンク
NHK-FM「今日は一日松田聖子三昧」リンク

聴取者からのリクエストを受けて、番組が進行するのですが、番組後半でリクエスト数からトップ30を発表しました。その1位が「制服」でした。

 

松田聖子の8枚目のシングルで、1982年1月発売の「赤いスイトピー」のB面です。

この「赤いスイトピー/制服」以降、松任谷由実が多くの曲を書いています。(最も売れたのは「Rock'n Rouge」)

 

「制服」を含めて、松田聖子の曲の作詞はデビュー曲の「裸足の季節」から「夏の扉」までを三浦徳子ですが、「白いパラソル」以降は主に松本隆が手掛けています。昨日のラジオでは、松本隆が当時の思い出を語っています。

 

なぜ数ある松田聖子の曲から「制服」がリスナーの支持を集めて1位になったのか?作曲のほうはわからないので、詩のほうから考えてみると、この曲では主人公の気持ちを直接的に表す言葉が全く入っていないのです。また、主人公も思いを寄せるあなたに、何も気持ちを伝えないのです。そして、あなたは自立して自分の道を歩いていくわけです。

 

♫ 卒業証書抱いた傘の波に まぎれながら 

自然にあなたの横 並ぶように歩いてたの

四月からは都会に 行ってしまうあなたに 

打ち明けたい気持ちが でもこのままでいいの ♬

 

これは、A面の「赤いスイートピー」でも同じです。わたしは、あなたが好きなのではなく、あなたの生き方が好きなんです。

 

♪ I will follow you あなたの生き方が好き

このまま帰れない 帰れない

こころに春が来た日は 赤いスイートピー ♫

  

このあたりが、40年も作品が人気を保っている作詞の妙なんでしょうね。