精勤手当が減っているのは、ちょっと残念

会社に入ったばかりのとき、精勤手当というのがありました。ちょっと不思議でした。

 

基本給とは別に月に2千円の精勤手当がつきます。精勤手当を支給する会社は製造業や建設業では結構多くて、要するに遅刻・早退や欠勤が少ない人に支給するものです。尚、遅早退欠勤が全くない人にしか支給しないのなら皆勤手当です。私の会社でも従業員の99%以上に精勤手当は支給されていたように思います。

 

タイムカード
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厚労省は毎年「就労条件総合調査」をおこなっています。

 

2020年の調査結果によると、精勤手当・皆勤手当・出勤手当などを支給している企業は全体の25.5%です。

5年前(2015年)の調査では29.3%の企業が支給していました。10年前(2010年)は34.1%でした。

また、eーStatで公開されている最も古いデータが1999年ですが、この調査では43.0%でした。

 

精勤手当や皆勤手当の支給は減ってきています。働き方の多様化が進んだこともあって時代遅れになってきているのかも知れません。

尚、1人当たり支給額も2020年調査では年間9千円、2015年の1万5百円から減っていて、経済的な意味は少なくなっているようです。

 

2020年の調査を企業の規模別にみると、1000人以上の企業で精勤・皆勤手当があるのは1割を切って9.6%となっています。次の世代になると、精勤って何?となりそうです。

もっとも、いつの時代になっても仕事に真面目に励む「精勤」が大切なことは変わりません。

 

ちょっと精勤にこだわるのは、私の元の会社は江戸時代に創業しているのですが、当時の社名というか屋号が「精勤舎」(弁柄と殺虫剤 〜精勤舎から戸田工業へ〜)といっていたからです。実は、入社仕したばかりの頃、精勤手当なんてものが一般的とは思っていなかったので、創業の屋号にちなんだ会社独自の手当かなぁと思っていたという次第です。

 

さぁ、明日も精勤しましょう!