悲しみは抑えられないが、怒りは抑えられる

部下に対して、激しく怒る上司がいます。何故、上司は怒っているのでしょう?

 

その怒っている上司を見て、部下を熱血指導する素晴らしい人だと思う人は一人もいません。普通の人なら容易にコントロールできる感情に支配されている残念な方だと思うだけです。人の感情にはいくつあるのかは諸説ありますが、悲しみや恐れといった感情は抑えることは難しく、怒りや妬みは人が制御することが可能とされています。

 

花

上司が部下を激しく怒っているように見えたとき、その行為の原因が恐れにある場合は容認されます。

工場で知識の乏しい部下が人身事故につながるようなミスをしそうになった場合です。経験のある上司が、事故が起こることの恐怖の感情を抑えきれず、場所もわきまえず大きな声で叱責するようなケースです。

 

一方で、自分がした指示通りの作業ができていないという理由で、上司が部下を強く怒るのは容認されません。

指示通りに作業ができていないことには、何らかの原因があるはずで、その原因を取り除かなければ事態は解決しません。部下をいくら怒っても、解決するはずはないので、これは無駄なことです。

 

人は感情の動物なので、全ての感情を抑えることはできません。しかし、仕事の場面では無駄な感情の発露はマイナスでしかありません。

 

悲しみや憂い、恐れや慄きには、ときに明白な原因がなく、自分でも何故だかわからない場合があります。しかし、怒りという感情は、何かの明白な原因があっての結果です。

仕事において怒りを感じたときには、いきなり爆発させるのではなく、その原因を考えて言葉や文字にしてみることです。そして、解決策を見つけましょう。

 

仕事は、一人ではできません。仲間がいて、お客様があり、周りの支援者がいて、はじめて成り立つわけです。感情に支配されて、そういう関係を壊さないようにしたいものです。

・・自戒を込めて・・

 

前日のブログ<     >翌日のブログ