熱中症と熱中時代、関係はなかったのね?

水谷豊さんが杉下右京を演じる「相棒」は、次がシーズン20になります。

 

水谷さん、先ずは「傷だらけの天使」の乾亨(いぬいあきら)です。萩原健一に「兄貴~!」って呼び掛ける場面が有名です。その次の当たり役が、「熱中時代」で演じた若葉台小学校の北野広大先生でしょう。たいへんな人気番組で、記録的な視聴率だったようです。

 

熱中症予防にマスクをはずしましょう
熱中症予防にマスクをはずしましょう

実は、「熱中症」という言葉と「熱中時代」には何か関係があるような気がしていました。ドラマ「熱中時代」は1978年から1979年にかけて放送されています。

 

なんとなくなんですが、夏場の暑熱による健康障害は主に「日射病」と言われていたように思います。いつの頃から「熱中症」というあまり論理的ではない名称に代わったので、「熱中時代」からの「熱中」ブームに乗っかかったのかなぁ?とボンヤリ感じていました。

 

熱中症×語源で検索すると、1897年に医師の森林太郎(作家の森鴎外です)などが著した「衛生新篇」という衛生学の冊子に熱中症という記載があります。

『気温ノ直接作用ニ起因スル疾病ハ日射病及熱中症 ・・・・ 熱中症ハ体温ノ発生盛ナルトキ放熱ヲ制セラルルニ因ル・・・・』といった記事です。

☞ 熱中症の語源と定義 星秋夫・樫村修生(桐蔭スポーツ科学2018)

熱中症という用語は、ずいぶん前から使われていたわけです。

 

尚、現在の熱中症の定義は、『熱中症とは暑熱が原因となって発症する,「皮膚の障害などを除外した暑熱障害」の総称で,熱失神,熱けいれん,熱疲労および熱射病に分類される』です。

4つに分類とありますが、熱失神や熱けいれんが酷くなると、熱疲労、さらに酷くなると熱射病と進行するようです。

 

梅雨も終盤に入って、熱中症のリスクが高まっています。仕事に熱中し過ぎず、適度な休養と水分補給を心がけて、熱中症にかからないようにしましょう。

屋外で、マスクをつけたまま作業するのは危険です。