引っ込みがつかない・・一貫性原理<心理学>

分科会会長を筆頭にして、新型コロナ感染症で脚光を浴びた人たちが、消えそうな火を何とか少しでも燃え続けさそうと必死になっています。

 

「今さら、引っ込みがつかない」ということですが、この現象は、実は頭の良い人によく見られます。人は、主張に一貫性がある人ほど理性的に見るという心理学の原理があります。この場合、その主張が正しいか誤っているかは関係しません。この逆で、他人から理性的に見られたい人ほど過去の主張に拘って変化しにくくなります。これを一貫性の原理といいます。

 

科学は豹変する
科学は豹変する

「科学は豹変する」という本があって、21世紀に科学のパラダイムシフトが起こると予言しています。確かに、新型コロナで医療現場にはパライムシフトが起こりました。

☞ 2021/04/24 コロナでパラダイムが先祖返り。再転換は可能か?

 

この本は題名が「科学は豹変する」とあるのですが、内容は「科学は豹変することができるのか?」という問いかけです。その裏には、科学は豹変することができないのではないかという諦めのようなものが垣間見えます。

 

「君子は豹変する」といいます。徳を積んだ君子というものは、自分が間違っていると思えば、躊躇なくそれを改め、そのとき、その場面で、現実に合った正しいことを素直に取り入れることができます。

ところが、科学者というものは、がなかなか君子になりきれません。古今東西の歴史が教えてくれている通りです。

 

先日(ほんの5日ほど前)、Yahoo!ニュースに”新型コロナが「ただの風邪」ではない理由 コロナ病棟医師の見解”という記事が掲載されていました。

季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の致命率を比較して、「ただの風邪」ではないと見解を述べられています。興味深い見解ですが、新型コロナ感染症として引用されているデータが、昨年(2020年)10月のアメリカのデータです。

必死さ加減に同情するしかありません。日本のデータと比較するか、仮にアメリカのデータを引用するにしても現在に近いものを引っ張ってきたらどうでしょう。

 

尚、大阪府が僅かの感染者数で重症化病棟がいっぱいになっているのは、政治的な問題であることは、周知の通りです。インフルエンザウイルスと同じ第四種病原体が引き起こす感染症ですから、インフルエンザと同じ5類感染症に指定しておけば、医療逼迫は起こり得ません。