昨日の続き、アヒルのお話。今日4月2日は、「国際子どもの本の日」です。
「みにくいアヒルの子」をはじめ、「人魚姫」「マッチ売りの少女」「雪の女王」など多くの童話を書いたデンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日を記念して制定されました。アンデルセンは、今から217年前の1805年4月2日に生まれています。日本は江戸時代の後期です。
江戸時代の日本で、子供向けのお話として出版されていた5大話は「桃太郎」「舌切り雀」「花咲じじい」「かちかち山」「猿蟹合戦」だそうです。
赤本や絵本として、繰り返し出版されています。ちなみに、桃太郎が「桃から生まれる」ように変わったのは、アンデルセンが生まれたちょうどこの頃のようです。それまでは、お婆さんが突然若返って出産するという、ストーリーが多かったそうです。
さて、アンデルセンです。デンマークの地方都市で、貧しい靴職人として生まれています。
ウィキペディアにあった写真ですが、アンデルセンは少々風変わりないかつい風貌で、しかも大柄な方だったそうです。
ヨーロッパは階級社会でしたから、下層階級のアンデルセン少年は人目を引く風貌もあってイジメの対象になっていたようです。
父親が発狂死して、母親が再婚したことから、14歳のアンデルセン少年は首都コペンハーゲンに出てオペラ歌手を目指します。
このあたり経緯は、よく出てくるのですが、ちょっとピンときません。とにかく、オペラ歌手にはなれなかったアンデルセンですが、もの書きの才能を評価されて、子供向けに童話、大人向けに詩、戯曲や旅行記を出版するようになっていきます。
アンデルセンの名声を確立したのが、30歳のときに出版した「即興詩人」です。その後は、作家として数多くの作品を世に送り出しました。
「みにくいアヒルの子」はアンデルセンが38歳のときの作品です。アンデルセンが自分自身を投影して書いたのだろうと言われています。
大人になって童話をあらためて読んでみると、何かの発見があるかも知れません。