牝ヤギたちのあごひげ~イソップの寓話

イソップの寓話で多いのは動物が主人公のものです。

 

イソップの寓話は、古代ギリシャの説話集です。紀元前3世紀ごろの成立です。作者とされているイソップ(アイソポス)はギリシア人ですが、トルコ沿岸のサモス島の奴隷だったといわれます。寓話集として初めてまとまったのは、エジプトのアレクサンドリアということです。

 

オスのヤギ
ヤギのあごひげ

ヤギのあごひげとジュピター神の寓話には、2パターンあるようです。

 

【パターン1】

或る日、牡ヤギたちはジュピター神にお願いをして、あごひげを手に入れた。

それを知った牝ヤギたちは腹立たしく思い、ジュピター神に不満を言った。

 

するとジュピター神は、笑いながら牝ヤギたちに言った。「まあ、よいではないか。ヤギの価値は栄養のあるミルクを出せる、お前達の方が高い。

価値の低い男達が、あごひげを付けて見栄をはるくらい許してやるがよい」

ジュピター神の言葉に納得した牝ヤギたちは、牡ヤギのあごひげを見ても気にしなくなった。

 

【パターン2】

牝ヤギたちは、ジュピター神にお願いをして、あごひげを手に入れた。

牡ヤギたちは、 女たちに男と同等の威厳が与えられたことが腹立たしく、不満を申し立てた。

 

するとジュピター神は笑いながら牡ヤギたちに言った。「まあ、よいではないか。女達は、力、勇気においてはお前たちには及ばない。 価値の低い女たちが、お前たちと同じ高貴な印をつけ、その虚栄に浸ることくらい許してやるがよい。」

ジュピター神の言葉に納得した牡ヤギたちは、牝ヤギのあごひげを見ても気にしなくなった。

 

・・・

処が変わっても、2300年の時が経っても、本質にはあまり変わりはないということです。