PCR検査陽性者の多くはもう感染力が無いのでは?

テレビの音声を聞いていると、いろいろな疑問が湧いてきます。(昨日の続き)

 

ウイルスに接触すると潜伏期間が1~14日あって、平均7日後に発症する人は発症する。発症しない人は無症状のまま。発症する人は、発症する前2日間は無症状でも他人に感染させる。発症後は平均5日間、最長9日間は他人に感染させる。軽症の場合は平均7日間で寛解する。PCR検査は、無症状であっても陽性になり、発症から平均17日、最長89日は陽性になる。

 

上のような感染のスケジュールが提示されています。

 

あるグループのなかで、最初にPCR検査陽性となるのは、何かしらの症状があって診療を受けようとした人が多いと思われます。これをAさんとします。

Aさんに症状が出はじめるのは、ウイルスと接触してから平均8日後です。最初は、ちょっとおかしいなぁと思うくらいですから、病院に行くのは3日後くらいでしょうか?そこで、PCR検査をすぐに受けたとして、陽性判定が出るのはウイルスに接触してから12日後、発症から5日後ですから、ほぼ感染力が無くなっています。

 

Aさんとともにウイルスに接触した人をみつけるPCR検査をおこなってクラスターの発生を特定したとしても、この人たちの多くは陽性判定の時点で感染力を失っています。感染力を失ってからも、PCR検査の陽性は平均11日は続くからです。

こうなると、PCR陽性者を隔離する理由がありません。

 

但し、Aさんから感染した人の場合は、PCR陽性者=感染者という可能性があります。その場合には、一定程度の隔離は効果があるかも知れません。

 

簡単にまとめれば、多くの場合PCR検査陽性者は、陽性判定の時点で既に感染力を失っているようです。PCR検査で陽性であれば、無症状や軽症の人を選別せず誰でも入院や宿泊隔離させるというのは合理的な気がしません。

 

PCR陽性判定の流れ
PCR陽性判定の流れ