新型コロナ、調べてみるとやっぱり日本が№1

新型コロナの世界のデータ、最近はあまり見ていなかったので、アップデートしてみます。

 

下のグラフが、OECD36か国の新型コロナ関連死を高齢者人口で割ったものです。元データはWHOの日次レポート№186、7月24日時点のものです。このデータは世界のすべての国が出ていますが、OECD36か国だけを対象にしています。中国やロシアを含めて、それ以外の国のデータが比較可能なほどに正確であるかが、疑問だからです。

 

OECD36か国 新型コロナ関連死亡率ランキング
OECD36か国 新型コロナ関連死亡率ランキング(2020/7/24)

黄色が約2か月前の5月29日の死亡率で、濃紺が最新7月24日の死亡率です。

日本は、引き続きOECD36か国中で№1をキープしています。新型コロナウイルスの影響を世界で最も受けていない国が日本です。(健康面では・・です。)

 

グラフで目につくのは、メキシコ・ブラジル・チリという中南米3か国で、死亡率が上昇していることです。2か月間の増加率は、チリが993%・メキシコ455%・ブラジル309%です。

5月末時点で世界最悪だったベルギーは、その後の2か月の死者が424人に抑えられているので、近いうちに中南米3か国が追い抜きそうです。

 

死亡者の発生を抑えきれていないのが、アメリカ(増加率140%)とカナダ(127%)の北米2か国です。完全に国を閉じることのできない大国ですから、一定の増加は仕方ないかも知れません。

 

逆に、多くの欧州諸国では6月以降の新型コロナ関連の死亡者が低く抑えられていることがわかります。ただし、少し例外があります。もともとの被害が小さかった東欧のルーマニアとポーランドの2か国では、死亡率がそれぞれ172%、159%増加しています。スウェーデンとイギリスも、死亡率がそれぞれ133%、120%と他の国に比べると増加しています。

 

日本・韓国、オーストラリア・ニュージーランドにスロベキアを加えた5か国が、新型コロナウイルスに影響が際立って低いのがわかります。

日本において、新型コロナウイルスは健康な人を死に至らしめるウイルスではないです。人を死に至らしめるのは、ウイルスではなく「人」ですね。

 

テレビを眺めていてわかったのは、最近は専門家の人の中にも、多少まともな人が出てきました。このウイルスはあまり怖くないと発言する人です。ところが、番組のMCさんがそれでは納得しないのです。発言を切り取って、不安を懸命に煽ろうとします。

すると、専門家の先生も忖度というか、番組の趣旨を慮って、それらしいことをコメントします。「結局、わからないことがあるから怖いですね」で終わるのです。

やはり、特措法でマスコミ報道規制をしたほうがよいような気がしています。

 

さて、下のグラフは黒色が、各国の2019年の死亡者数÷2(つまり6か月分の死者数)を高齢者人口で割って100万人当りにしたものです。今年の2月から7月の死者数の近似です。

橙色が新型コロナ関連死の高齢人口100万人あたりの人数です。

 

ベルギーでは死者の18%近くを、新型コロナ関連死が占めていると予想されます。以下、チリ・イギリス・スペイン・ブラジル・・と続き、アメリカやフランスでも10%を超えています。さすがに、死亡者の10人に1人が同じウイルスに起因する病変が原因であれば、大変な事態です。

 

日本は0.15%ですから、世界に目を向ければ、日本は世界を援ける側であって当然でした。国を閉ざしていたことの是非をどこかで考えなければなりませんが・・。

OECD36か国 新型コロナ関連死の割合
OECD36か国 新型コロナ関連死の割合