開幕、まってました!大瀬良!!・誠也!!

新型コロナ騒動で、3か月遅れましたが、プロ野球が開幕しました。

 

幕は開いたものの、無観客ということで、大向こうからの掛け声はありません。それでも、カープはエース大瀬良が、強打のDeNAを本塁打による1点に抑えて4安打完投勝利、しかも自ら本塁打を含む3打数2安打3打点1犠打の大活躍です。注目の4番鈴木誠也も3塁打を含む2安打。サード三好の超ファインプレーもあって、カープ好発進です。

 

定式幕
定式幕

プロ野球に限らず、開幕という言葉は、舞台の幕が左右に開くところからきています。

舞台の幕といえば、歌舞伎で使われる定式幕が頭に浮かびます。

 

定式幕は、三色の縦縞のデザインです。写真のように黒・柿・萌黄の3色の配列が染みがあります。

これをみて、永谷園のお茶漬けを連想しましたが、あちらは柿色ではなく黄色ですし、緑も萌黄色ではなく深緑です。また、三色の間に赤色の線が入ります。ちょっと、遠慮しているのだと思います。

 

と言うのは、定式幕は、江戸時代には「江戸三座(中村座・市村座・森田座)」にだけに許されていた由緒正しいものだからです。三座ではそれぞれ配色の異なる定式幕を使用していたそうです。現在、歌舞伎座などで使われている配色は、森田座が使っていたものです。

 

プロ野球は開幕したのですが、残念なことに歌舞伎の開幕はまだ時間がかかりそうです。この春は、市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿の襲名披露という、ビッグイベントが計画されていただけに残念なことです。

 

幕と言えば、お祝いのときの紅白幕(赤と白)・お葬式などの鯨幕(黒と白)・神事のときの浅黄幕(濃い水色と白)の3つが定番です。このうちで、鯨幕は歴史が浅くて、明治以降に弔事を黒とする欧米の風習が輸入されてから使われるようになったそうです。

 

さて、我らがカープは鯉のぼりの季節まで調子がよくて、その後は失速するといわれていたチームです。鯉のぼりは、既に押し入れのなかに仕舞われています。これから、カープが紅白幕のように白星を積み重ねていくことができるでしょうか?

今日の勝利が、スタートダッシュのきっかけになってくれるといいのですが。

 

2020年のプロ野球、折角開いた幕ですから、最後まで楽しませてもらいたいと思います。

プロ野球に限らず、スポーツや文化が、新型コロナ騒動に便乗した、政治的なプロパガンダの影響を、これ以上には受けないことを願っています。

何しろ、今に至るまで、新型コロナ感染症の、日本人の命や健康に対するリスクの大きさを定量的に語った学者は一人もいないのですから。頼みます。