麒麟がくる、明智珠(細川ガラシャ)は誰が演じる?

大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公は明智光秀。光秀の三女が珠(後の細川ガラシャ)です。

 

「麒麟がくる」の主役は明智光秀役の長谷川博己さんです。光秀のいとこで織田信長に嫁ぐ帰蝶(濃姫)のキャスティングが直前に川口春奈さんに変更になったことで、放送開始が遅れました。さらにコロナ騒動で撮影が遅れているので、全編が放送されない可能性があります。後半部分の配役は未発表です。明智珠、後の細川ガラシャを誰が演じるのかが気になります。

 

敵は本能寺にあり(松竹映画1960)
敵は本能寺にあり(松竹映画1960)

明智光秀の三女、珠(珠子)は1563年に生まれています。織田信長の発案によって1578年に細川忠興に嫁いでいるのですが、これが「主命婚」の始まりと言われています。「主命婚」というのは、主人が家臣の婚姻を統制することで、同盟や結束を強化するものです。

 

1582年(珠は満18歳)に、本能寺の変で明智光秀は織田信長を暗殺することになります。その後、山崎の戦いで明智家は滅ぶのですが、珠は細川家に残ります。

当時の常識では離縁するものですが、忠興がとても珠のことを愛していたから、妻として残したそうです。

珠は1587年にキリスト教の洗礼を受けています。洗礼名がガラシャです。

 

1960年の松竹映画「敵は本能寺にあり」のポスターを貼ってみました。主演の明智光秀は、八代目の松本幸四郎さん(初代の松本白鸚さん)です。織田信長は田村高廣さん、徳川家康はアラカンこと嵐寛寿郎さんです。

この映画で、明智珠を演じた役者さんは岸恵子さんです。岸恵子さんは、いま日経新聞の私の履歴書に連載中です。

 

さて、「麒麟がくる」の明智珠は誰が演じることになるでしょうか? わたしとしては、川口春奈さんの帰蝶は結果的に良い配役だったように思うので、少し楽しみです。本能寺の時点で18歳ですから、15歳の芦田愛菜さんなんかどうでしょう?

 

その後、細川忠興とガラシャの娘が、豊後臼杵藩藩主の稲葉一通に嫁いでいます。ここからが遠いのですが、稲葉一通の玄孫にあたる女子が公家の勧修寺顕道(かじゅうじ)という人に嫁いでいます。この顕道の孫の女子が光格天皇の側室となり、後の仁孝天皇の生母となりました。今上天皇は仁孝天皇から6代目にあたります。

つまり、明智光秀や細川ガラシャは今上天皇の直系の祖先ということになります。