それでも内部留保が企業を守る

企業が内部留保を貯め込み過ぎているという、ちょっとピント外れな議論があります。

 

簡単に言えば、貯金なんかしていないで、どんどん金を使え! それも必要なモノを買うのではなく、できるだけ危なっかしいものに使え! と言います。使わなければ税金を掛けてでもt取り上げるぞ!と脅します。そうは言っても、会社というものは持続してこそ価値ですから、経営者としてはそんな話に乗れません。

 

マネー
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BCP(事業継続計画)を作成することが推奨されています。現時点では、新型コロナウィルスというとんでもないリスクが日本中を襲っています。

企業にとって、予測できないような業績悪化があるかも知れません。これは、中国武漢との関係ある無しに関わらずです。

 

そういうリスクに対して最も頼りになるのはおカネです。極端に言えば、カネさえあればなんとかなるということは結構あります。

 

リスクファイナンスには二つあって、保険を掛けるというリスクを移転する方法と、手元に現金を持っておくというリスクを保有する方法があります。どちらが優るかと言えば、もちろん手元現金です。

 

もし、明日から売上ゼロになっても3年間は給料が払えるという会社であれば安心です。そんなに金をため込んでも仕方ないとか、借金も財産だといって、確率の低い投資をすれば会社は傾きます。誰に何を言われようとも、手元に現金をしっかり持っておくことが大事です。

 

手元に現金を持つには、しっかり税金を納めることも大事です。節税に一生懸命になっている会社がありますが、節税のために無用に現金を流出させている場合があります。これも当たり前ですが、正しく税金を納めないと内部留保は増えません。

 

そんな内部留保に税金を掛けるという人がいますが、まったく妄言でしかありません。これじゃ、世の中の秩序が保たれません。