学ぶには経験が邪魔をする

ときどき企業内研修の講師をすることがありますが、大人はなかなか素直に学べません。

 

子供にものを教えると、目をキラキラさせて素直に学んでいきます。ところが、働いている人向けの研修では、そうは簡単にいきません。皆さんが立派な経験を積んでいるわけで、その経験が邪魔をします。そんな理論は経験上成り立たないとか、逆に優れた理論だが自分の職務には関係ないとか、簡単に判断します。

 

研修
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企業内研修で成果を上げることができるのは、受講する人に自分の仕事に課題があると認識してもらえたときだけです。そして、その課題の解決法を学ぶことができると確信出来たら、積極的に取り組んでもらえます。

 

どんな仕事でも解決しなければならない課題はあるはずです。その課題を解決するという明確な目的に向かって学ぶのであれば、子供よりずっと真剣に学習に取り組むことができるものです。

 

びは課題解決に直結するものでなければなりません。大人になると子供と違って残っている時間が少ないのです。難しい理論を学んで、その後の経験の中で熟成させていくような悠長なことでは困るのです。サッと学んで、スッと使えるような勉強でなければなりません。

 

一旦、学び始めてサッと、スッとを経験すると学習は進んでいきます。講師に頼るようなことはなく、自分あるいはグループで自律的に学んでいきます。

学びがこれまでの仕事での経験に紐づけされるようになれば、加速度的に学習効果が深まっていきます。といった研修を目指していますが・・。さて、いかがでしょうか?