大和はあちこちにあります

山口県光市大和に行ってきました。大和は「やまと」と読みます。

 

光市と旧熊毛郡大和町(やまとちょう)が合併したので、光市大和です。旧大和町の前身は大和村です。大和村は1943年に 岩田村・三輪村・塩田村・束荷村の4村が合併してできたのですが、そのときに四村の和を大きく保とうと 大きな和(やまと)と名付けたそうです。

 

青空と鳥居
青空と鳥居

漢字で「大和」と書く地名は全国にたくさんあります。広島県では豊田郡大和町(だいわちょう)がありましたが、三原市と合併したので今は三原市大和町です。

 

以前は、大和を名乗る12の市町村があって「まほろば連邦」というミニ独立国として交流事業をおこなっていました。現在、市町村で大和と書くのは、神奈川県大和市(やまとし)、鹿児島県大島郡大和村(やまとそん)、宮城県黒川郡大和町(たいわちょう)の3つだけになっています。

残りの9つの町村は合併によって消滅しています。まほろば連邦も解散しました。

 

「まほろば」は素晴らしいところという意味の古語です。古事記と日本書紀の両方に「大和は国のまほろば たたなづく青垣山隠れる 大和しうるはし」という和歌があります。

この大和は今の奈良県の大和地方のことです。「大和は国のなかで素晴らしいところ 重なり合った青垣の山で隠れている 大和はうるわしいところだ」といったところです。

 

一方で、「やまと」と読む地名もたくさんあります。漢字では「大和」のほか、「倭」「山門」「山都」があります。「やまと」は、広義には日本そのものを表すこともあります。

 

「やまと」の最初は「山処」です。山は神の居られる処ですから、国の中心のことを「やまと」と呼んだようです。漢字の「大和」は、中国が日本に対して使った「倭(やまと)」という字があまり良い意味ではないので、同じ音の「和」に大きい「大」をつけて「大和」としたうえで「やまと」と読ましたそうです。

 

地名は縁起の良い漢字を使って、格好よく決まるほうがいいです。