桜を観る会の経済効果は20億円?30億円?

全国各地(海外の人も多少おられる)から、総勢1万8千人を東京は新宿御苑に集めてのお花見です。経済効果は控えめに見積もって30億円くらいはありそうです。

 

第二次大戦後に食糧管理法に違反することを拒んで、餓死した裁判官がおりました。プリンシプルの人として、一部には尊ぶ人もおりますが、やはり食べて生きてなんぼでしょう。景気が悪いと政権批判するのなら、政府主催でみんなが笑顔になって経済もよくなるイベントを開催したことを咎めることもないように思うのですが・・?

 

桜を観る会 2019年
桜を観る会 2019年

税金の無駄遣いと批判しますが、総額で計算しても1人当り3千円です。飲食品が1千円、お土産が5百円、通信費が5百円、その他警備や設営など会場費で1千円といった金額です。旅費を含めて参加者の自腹です。

 

山口県からのツアーだと参加者1人7万円だそうです。多くの人が洋服やアクセサリーを新調して、ついでに東京や近郊を観光して回ります。東京土産を子や孫に、近所の人にも買ってきます。そうなれば、1人当りの支出が10万円を下回るとは思えませんし、20万円を超えていても驚きではありません。

経済効果は仮に1人10万円で計算しても、1万8千人×10万円=18億円です。

 

今になって非難がましいことを言っているマスコミも、このイベントで大いに潤っているはずです。桜の下でにこやかに手を振るタレントさんや著名人は絵になります。テレビや雑誌で繰り返し取り上げられます。

そのときに、大きなイベントであればあるほど盛り上がります。1万人より1万8千人です。エキストラを連れてきたいくらいですが、自腹で来てくれる人がいるのですからありがたかったでしょう。

タレントさんや芸能人さんにとっても一度に多くの人に顔を売ることができるので、営業効果は抜群です。更に、こういった有名人が着ていた洋服が売れたり、アクセサリーが注目されたりもしますから、間接効果もあります。

 

これらの経済効果は、全国のテレビ放送1時間平均が6億円の直接経済効果と言われていますので、雑誌や他の媒体も含めると10億円は下らないでしょう。合計で約30億円ですね。

30億円という経済効果は、ラグビーW杯の4400億円とか、ハロウィンの1200億円よりはずっと小さいですが、下関海峡マラソン3回開催分くらいの効果はあります。

 

これで桜を観る会は来年以降はもう開催されなくなるでしょうが、ちょっともったいないように思ってしまいます。