中学校音楽では和楽器が必修

平成14年の学習指導要領の改訂で、中学の3年間に1度は和楽器に触れるようになりました。

 

音楽の授業では、基本的に西洋の楽器を使うばかりなので、僅かでも自国の伝統的な楽器に触れるのは良いことだと思います。和楽器と言えば、琴・三味線・太鼓などが数が多いでしょう。昔は、私の家でも三味線があったりしましたが、今となっては家庭に和楽器がある家も少なくなっていると思います。

 

宇部市楠小学校 琴の授業
宇部市楠小学校 琴の授業

学習指導要領の改訂から15年以上が経過したので、一般の中学校での和楽器を使った授業も確立されてきたようです。

 

和楽器の授業にはいくつか課題がありますが、それがむしろ地域との関りを深めています。

1つ目の課題は、学校の先生に和楽器を教える知識や経験が不足しがちなことです。

そこで、多くの中学校では地域の専門家をゲストティーチャーとして招いています。中国地方では神楽をするところが多いので、神楽笛などを演奏する人がいます。

 

2つ目の課題は、演奏したり触れたりする楽器が少ないことです。

写真は宇部市の楠中学校の琴の授業の一コマです。楠には、琴を製作している事業者さんがある(☞ たましげ琴製作所)ので、人数分の琴を貸してもらっています。こんなふうに恵まれた学校は少なくて、たいていは学校で3面くらいしか保有していません。10人とか15人に1面といったことになります。

 

3つ目は、演奏するのが何故か「さくら」ばかりということです。

和楽器で演奏できる楽曲は数多あるのですが、指導法が確立しているのが「さくら」くらいのようです。今の30歳までの人が和楽器で演奏したことがあるのは、みんな「さくら」というのも可笑しいです。何か考えてもらえるといいですね?

 

ラグビーワールドカップでは入場などの際に和太鼓が使われています。天皇陛下の即位礼もあって雅楽も注目されています。和楽器に触れる機会が増えるといいなぁと思います。