ハンバーガーだけでは成り立たない

コンビニ各社がハンバーガーの新商品を相次いで発売して、ちょっとした人気です。

 

セブンイレブン「とろけるチーズのダブルバーガー」、ファミマの「タルタルフィッシュバーガー」、ローソンの「プレミアムベーコンチーズバーガー」などが人気を集めています。ネット上でもいろいろな人が”あ~だ・こ~だ”と呟いています。但し、マクドナルドやロッテリアなどのハンバーガーと比べると、小ぶりで少し値段が高いですね。

 

コンビニのハンバーガー
コンビニのハンバーガー

詳細な調査をしたわけではないので、悪しからずですが、バーガーチェーンとコンビニを比較すると、おなじ具材(例えばチーズバーガー)ですと、価格が200円対250円、大きさ(重さ)が140gと120gのイメージです。量が2割小さくて、値段が2割高いという感じでしょうか。

 

ただ、コンビニのハンバーガーとバーガーチェーンのハンバーガーは味や食感がかなり違うようです。電子レンジで温めて食べるコンビニバーガーは、やわらかくてパンに近い食品です。本来、バーガーチェーンの焼いて食べる、しっかりした食感のハンバーガーとは違う商品と言えるかもしれません。

 

さて、本日の本題です。なぜ、バーガーチェーンのハンバーガーがコンビニより割安なのか?という課題です。いきなりですが、この答えは、実は、バーガーチェーンのハンバーガーは儲けの主役ではなく、客寄せの看板だということです。

 

飲食店では、原価率が30%くらいでなければ経営は成り立ちません。バーガーチェーンのハンバーガーの原価率は50%以上あります。例えば200円・140gなら100円が原価です。これをコンビニで売るなら、120gで80円に原価を下げて250円に売価を上げれば、原価率が30%になるわけです。

 

バーガーチェーンの経営が成り立つのは、お客さんがドリンクやポテトを一緒に買っているからです。100円のコーヒーやジュースの原価は5円かせいぜい10円です。ポテト250円の原価も30円くらいです。○○セット500円になると、総原価が150円(30%)になるという仕掛けです。

もちろん、セットで頼むからこそバーガーチェーンは居心地が良くて楽しいのです。これで、みんながHappy!!なんですね。