ベンジャミン・フランクリンはお札の印刷業者だった

日本で新しい紙幣が発行されて、1万円札の肖像が渋沢栄一と発表されました。

 

アメリカ・ドルが世界最強の通貨であることに疑いはありません。最高額紙幣の100ドル札の肖像はベンジャミン・フランクリンです。日本人にとっては、雷の研究をした人といったイメージがありますが、偉大な政治家であり、アメリカ独立の立役者の一人です。

☞ 2017/02/04 偉大でいることは全ての人の義務だ!・・フランクリンの警句

 

ベンジャミン・フランクリン
ベンジャミン・フランクリン(100ドル札)

ベンジャミン・フランクリンのことは以前のブログに少し詳しく書いているので、読んでみてください。

要点は、フランクリンはイギリスからの移民であり、当時のアメリカはイギリスの植民地であった。その後、アメリカはイギリスからの独立を果たす。フランクリンは、アメリカ独立に大きな貢献を果たした。

 

フランクリンはとても多彩な人で、政治家でもあり科学者でもあり、そしてアメリカ最初の起業家として印刷業も営みました。

 

イギリスの植民地であったアメリカでは、イギリス本国の銀貨が通貨として使用されていましたが、徐々に送金が途切れるようになりました。

そこで、植民地政府が「大陸紙幣(コンチネンタル)」と呼ばれる独自の紙幣を印刷して流通させるようになりました。

 

アメリカ独立戦争が起こると戦費調達のために、大量の「大陸紙幣」を印刷して市場に出します。そのとき、イギリス軍のほうもアメリカ経済の混乱を狙って大量の偽造「大陸紙幣」を印刷して市場にばら撒きます。当然のことに、「大陸紙幣」の価値は急激に失われて深刻なインフレーションをもたらしました。

 

この時代に、ベンジャミン・フランクリンの印刷会社は「大陸紙幣」(本物のほうです)の印刷をしていたのです。紙幣を印刷していた人が、世界最高の紙幣の肖像となって既に100年以上が経っているわけです。ちょっと、面白いでしょ。