日本の熱量が低下している

比喩ではなく、日本人が摂取する熱量はどんどん低下しています。

 

国民1人1日当たりの摂取熱量は1995年には2,042㎉だったものが、2015年は1,847㎉と10%近く減っています。国民がダイエットに励んでいるわけではなく、高齢化が進んだことが要因です。1995年の日本人の平均年齢は39.6歳でしたが、2015年は46.0歳です。20年間で6.4歳も上がってしまいました。

 

年齢が高くなるほど摂取するエネルギーは減ってきます。最もエネルギーを必要とするのは男性では15歳、女性では13歳頃です。

 

男性の場合、15歳では2,800㎉くらいで、60歳では2,100㎉。女性の場合、13歳では2,300㎉、60歳では1,650㎉くらいといったところです。

 

1人当たりの摂取熱量が減っているところに加えて、今や人口も減り始めました。

 

日本全体の摂取熱量を単純計算すると、1995年に比べて2015年は8.5%の減少です。

これからも高齢化と人口減少は続いていきますから、この傾向は変わりません。

熱量ベースでの食料自給率が低いことを問題視することがあるのですが、このままで解消に迎いそうです。

 

しかし、日本全体の熱量が低下して、冷めていくのも寂しいです。

摂取熱量=基礎代謝×活動量で決まるわけですから、若返って基礎代謝を上げるというのは無理でも活動量を増していくことはできるでしょう。

 

「令和」の時代でも、熱く燃える日本を目指したいものです。