ソ・ソ・ソクラテスか、プラトンか

サントリー、オールドのテレビCMで野坂昭如さんが歌い踊っていました。

 

1976年に放送されたCMなので、まだアルコールには縁がない頃です。でも、何とも耳に残る歌です。お酒を飲むようになっても焼酎中心で、ウィスキーも安いものばかり。オールドには手が出ません。たまに口にしたら、ビックリするほど美味しかったと記憶しています。

 

オールドの歩み(サントリーのWebサイトより)
オールドの歩み(サントリーのWebサイトより)

1番)♪ソ・ソ・ソクラテスか、プラトンか、ニ・ニ・ニーチェか、サルトルか

 

2番)♪シェ・シェ・シェイクスピアか、西鶴か、ギョ・ギョ・ギョエテか、シルレルか

 

と偉人の名前が連呼されます。

 

これにそれぞれ、♪みんな悩んで大きくなった!大きいわァ大物よォ!おれもおまえも大物だァ!。そうよ大物よォ!♫ と絶叫調の歌詞が続きます。

 

2番の歌詞に、西鶴(井原西鶴)が登場するのがいいですね。このブログの「西鶴:日本永代蔵」も読んでみてください。

ギョエテは、ゲーテのことです。「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」という斎藤緑雨の川柳が有名です。シルレルはシラーのことです。

 

まぁ、これらの大偉人たちもみんな悩んでいたわけです。悩んで悩んで、訳のわからいことを口走って、それが高邁な印象を与えただけなのかも知れません。

ソクラテスは「私は、わからないということを、わかっている。私以外の人々は、わからないということを、わかっていない。だから、私が一番賢い。」と主張し、プラトンは「神は永遠に幾何学する」とつぶやき、ニーチェは「事実は存在しない。あるのは解釈だけだ」と述べ、サルトルは「自由は、自由であるべく呪われている」と語ります。

 

今宵は、オールドを飲んで、ちょっと悩みから解放されましょうかね?

それにしても、今日は暖かったです。各地で12月とは思えない夏日(下関でも26℃)でした。いけない。新しい悩みが生まれそうです。ストップ!温暖化!!