連帯を求めて孤立を恐れず

谷川雁の「工作者の死体に萌えるもの」という評論が出典だそうです。昭和33年のことです。

 

全共闘の有名なスローガンですが、意味にはいろいろな取り方があります。我々は、「連帯を求めるが、自分を偽ってまでも成そうとは思わず、真の自分を貫けないなら孤立することも厭わない。」くらいが、わかりやすいでしょうか?

 

連帯か孤立か
連帯か孤立か

さて、アメリカの中間選挙の結果が判明しました。アメリカファーストは続きそうですし、トランプ大統領の再選への道筋も見えてきた感じです。

 

そんななか、予定されていた米朝高官協議は延期になりました。北朝鮮の委員長はやはり孤立主義を選択したのでしょうか。

 

先ごろ、韓国の最高裁は戦時中の出稼ぎ労働者問題で理解しがたい判決を出しました。国としての信用をどこまで落としても平気です。

中国での草間彌生&村上隆のコラボ展は人気のようです。国際警察のトップやハリウッド女優を拉致するなどやりたい放題です。もともと中国は人口14億人を抱える共産主義国家ですから、孤立主義をとることに不安はありません。

 

欧州では、イギリスがEUを離脱します。そのEUの側も屋台骨を支えていたドイツのメルケル政権が危うくなっています。中東では、サウジアラビアの皇太子は乱暴ですし、トルコやイランなども連帯を求めておらず、情勢は混とんとしてきました。欧米から中国に乗り換えたように見えたアフリカ諸国も、金の切れ目は縁の切れ目で独自路線に戻りつつあります。

 

世界では孤立主義が蔓延してきました。ある意味で、自然な流れのような気がします。

日本としては、しっかりした価値観を持って倫理的に正しいおこないを続けていくことが大事です。「連帯を求めて孤立を恐れず」だと思います。