上野動物園のシャンシャン人気

パンダのシャンシャン、1歳の誕生日から1週間ほど経ちましたが相変わらずの人気です。

 

シャンシャン
シャンシャン

上野動物園は東京という大都会のど真ん中にあります。動物園には、上野のような都市型のものと、多摩動物公園のような郊外型のものがあります。

 

上野動物園は、恩賜上野動物園という名称で、天皇が土地を提供した上野恩賜公園のなかにあります。開園は明治15年で、日本で最初の動物園です。

 

この「動物園」という言葉も和製漢語で、お馴染みの福沢諭吉がつくった言葉です。本家中国にも逆輸入されて、例えば、上海動物園と言います。

 

日本人が本格的な動物園を見たのは、幕末の遣欧使節団によるヨーロッパ訪問が最初です。福沢諭吉は通訳として一緒に渡欧しています。

一行は、なんとロンドン・パリ・ロッテルダム・アムステルダム・ベルリンの5つの動物園を訪問しています。何しにヨーロッパまで行ったのか?と今なら叱られそうなくらい、動物園に興味があったようです。そこで、これまで全く想像したこともなかった、キリンやカバを見てビックリたまげます。そこで、日本にも動物園をつくりたいと強く願ったのです。

 

明治維新となって上野動物園は開園するのですが、当時は海外から動物を連れてくることはできません。クマ・サル・キツネ・タヌキ・シカ・イノシシ・ヤギ・・、日本のなかで捕獲された動物で、ある意味身近な動物が檻に入っていました。開園当時の最も人気のあった展示は、オオサンショウウオだったとか・・。

開園翌年に、カンガルーがオーストラリアから寄贈されたのが海外の動物第一号です。当時は今のパンダ同様に、大袋鼠が大変な人気を集めたのだそうです。