【日曜連載】中小企業診断士試験合格への道標⑭

連載第14回目です。今回は、「経営情報システム」の2回目です。

 

ビジネス資格に兆戦
ビジネス資格に兆戦

前回も書きましたが、私のように専門外の者にとっては、足切りにかからないようにする科目です。

 

改めて試験を受けるときに使ったテキストを開いてみて、勉強した形跡を振り返りました。

私の使ったテキストは13章に分かれていたのですが、どうやら13章のうち6章を割としっかり勉強して、残り7章はそれなりで済ませて、トータルで40点以上を確保するという戦術をとったようです。

 

ちなみに、しっかりの6章は「情報処理の基礎技術」「システム性能」「情報通信技術の基礎的知識」「経営戦略と経営情報システム」「情報システムと意思決定」「経営情報管理」の6つです。要するに、残りの7章にある、データベースの構造とか通信ネットワークとかシステムの運用管理とかシステム開発とかのような、より専門的な範囲は、それなりの勉強でお茶を濁そうとしたわけですね。

 

まぁ、このやり方が正しいとは言えないのですが、それまで情報システムに全く関わりを持っていなかった50歳過ぎのおじさんには、この科目の本質はどうやっても頭に入りません。

時間もありませんので、できそうな範囲だけはしっかり勉強して、後はマーク運がよほど悪ければ諦める?という感覚でも仕方ないですよね。

 

さて、前回は「情報処理の基礎技術」から問題を紹介したので、今回は昨年の試験から「システム性能」の問題です。 ”しっかり勉強”の範囲ですから、この問題は落とせません。

  



さて、この問題は受験生にとっては比較的簡単なレベルだと思います。

先ず、用語の定義では「RASIS」が出てきます。しれっと、”RASISが知られている”と書いてあるのが気に障りますよね。この言葉を知っている人が、世界にどのくらいの割合でいるものなんだろうか? なんて皮肉を言いたくなります。

 

まぁ、テキストにあるので、試験を受けるときには覚えていなくてはいけません。試験の夜には忘れてしまって、それ以降2度と思い出さないかも?です。

 

”RASIS”は、次の5つの単語の頭文字です。最初の3つで”RAS”ということもあります。

それぞれ以下の指標で評価されるとテキストに書いてあります。

R・・信頼性(Reliability)    平均故障間隔(MTBF)で評価する。

A・・可用性(Availability)    稼働率(MTBF/(MTBF+MTTR)で評価する。

S・・保守性 (Serviceability)  平均修復時間(MTTR)で評価する。

I・・保全性 (Integrity)     完全性とも言う

S・・機密性 (Security)     安全性とも言う

 

さて、この問題は最初のAとBの解答欄が容易に埋まります。

信頼性はMTBF、保守性はMTBF でしたね。確認してください。

実は、この問題はここまでで解答が”ア”とわかります。CとDに何が入るかを考えなくても構わないわけです。個人の感想ですが、AとBを無視して、CとDに何が入るか考えるのはやっかいな感じがしますから、解答の導き方はAとBを記憶しておくということだろうと思います。

 

私としては、この科目についてアドバイスできることはほとんどありません。ただ、あまり深入りしないことかなぁと思います。負け惜しみです。

 

この分野は、とてつもなく詳しい人がいます。でも、そんな人にアドバイスを求めるとかもしない方がいいような気がします。いくら親切に説明してもらっても理解することはできず、落ち込むばかりです。専門誌とかを眺めてみるのはまだしもですが、わざわざ分かりにくく書いているのか?と疑うほどで、劣等感にさいなまれます。

トホホ・・(-_-;)