【日曜連載】中小企業診断士試験合格への道標⑧

連載第8回目です。今回は、1次試験の7つ目の科目「中小企業経営・中小企業政策」について書きます。

 

ビジネス資格に兆戦
ビジネス資格に兆戦

「中小企業経営・中小企業政策」は、受験生が最後に取り掛かる科目だと思います。基本的に暗記科目と言えますので、あまり早くから勉強しなくても構いません。

 

勉強の方法は、先ずはテキストを読んで要点をつかんでおきます。これは、今くらいの時期にしておいたほうがいいかも知れません。

実際に試験に出るのは、今年の試験であれば2017年版の中小企業白書・小規模企業白書、平成30年度版の中小企業施策利用ガイドブック(5月の初めに出されます)からです。

 

白書もガイドブックもウェブサイトからダウンロードできます。

☞ 2017年度版 中小企業白書

  2017年度版 小規模企業白書

  平成29年度版 中小企業施策利用ガイドブック

白書は、家庭のプリンターで印刷するより白書を購入したほうが安上がりかも知れません。ガイドブックは商工会議所や商工会などに行けば無料で貰えます(というか、置いてあって自由に持ち帰れます)。

 

さて、昨年の試験問題を見てみましょう。第1問です。 



この問題は、中小企業白書の22頁に以下の表が掲載されていて、説明してあります。

 

中小企業数は、2009年に421万者、2012年に385万者、2014年に382万者ですから、一貫して減少していますが、減少のペースは緩やかになっています。この間で、中小企業のうち中規模会社の数は54万者、51万者、56万者となっていて、2012年から2014年の間では増加しています。

ということで、(設問1)はイ、(設問2)はエ、が正解です。

 

まぁ、白書を読んでいれば簡単ですね。また、中規模企業が大きく増加したのは注目されることだったので、このブログにも記事があります。

☞ 「2016/05/18 中規模の中小企業は増えている」

このブログのアーカイブも意外に試験対策になるかも?です。

 

さて、中小企業診断士1次試験に必要な勉強時間は、1000時間と言われています。もちろん、それまでの仕事上のキャリアとか学校時代の専攻とかで左右されますので、一概には言えません。社会人にとって、1000時間を確保するのは難しいと思います。

今から1次試験までの期間は約150日ですから、ゼロからはじめるなら1日6時間、1週40時間くらいの計算です。こりゃ無理だと諦めてはいけません。

 

先ず、1000時間を疑ってみましょう。働き方改革でも話題になっていますが、労働の成果は時間で測ることはできません。同じ時間でも集中して勉強することで、大きな成果を出すことは可能です。ダラダラ1000時間より集中した500時間が優ります。

 

しかし、診断士試験は用語の定義を理解することが肝心ですし、暗記部分もかなりありますから時間も確かに必要です。但し、これらの勉強は細切れ時間でも可能です。私の場合も、通勤電車の往き帰りとお昼のお弁当タイムで、毎日1時間以上は確保できていたと思います。

朝食前の30分、お昼休みの30分、待ち合わせの10分などを合わせて時間をつくるということだと思います。