【日曜連載】中小企業診断士試験合格への道標⑥

連載第6回目です。今回は、1次試験の4つ目の科目「運営管理」について書きます。

 

ビジネス資格に兆戦
ビジネス資格に兆戦

運営管理は「生産管理」と「店舗・販売管理」の2つのカテゴリーに分かれています。問題数は同数で、同じボリューム(各50点)です。

詳しくは知らないのですが、昔の中小企業診断士は「鉱工業部門」と「商業部門」に分かれていて、共通科目と専門科目の試験があったそうです。

現在は診断士資格は一本化されていますが、運営管理では、旧試験からの流れで、工業系と商業系が分かれて出題されるようです。

 

さて、今回このブログを書くに当たって、自分がどのように勉強したのかを調べてみました。

私の場合は工場で働いていたので「生産管理」は専門分野です。一方で「店舗・販売管理」は素人です。テキストの書き込みやノートの記述から判断すると、どうやら私は「生産管理」を8~9割、「店舗・販売管理」を1~2割の割合で勉強したようです。しかも、「店舗・販売管理」では取引や物流情報システムは割とよく勉強しているのですが、仕入・販売・店舗運営はざっとで流していました(というか、勉強した足跡がほとんどない)。

 

どうも生産管理で満点近くを狙って、店舗販売はマーク運でいいと思っていたようです。

このやり方の是非はともかく、診断士試験の配点は均等ですから、得意な分野で点を稼ぐ。あるいは、出来る問題で点を落とさないということが肝心ですね。

 

 

さて、昨年の試験問題から「店舗・販売管理」の典型的な問題を見てみます。 



 

商業に携わっている人にとっては簡単な問題でしょうか? 私の場合は、マーク運に賭けていたかも知れません。

 

さて、毎度お馴染みですが”用語の定義”です。

工業系の人にとって、店舗の「ワンウェイコントロール」ってだけで、何のこっちゃ?です。

ワンウェイコントロールというのは、お客さまに店舗の入口から出口までの通路を一方向で歩いてもらって(ワンウェイ)、隈なく商品を見てもらえるように設計(コントロール)することを言います。

 

この問題は、用語の定義そのものを聞いていますから、正解は”イ"ですね。

 

さて、セルフサービス店舗ではお客様にワンウェイで短い滞在時間のなかで、多くの商品を見てもらう動線を考えます。一方で、ブティックとか靴屋さんとか雑貨屋さんとかは、選択購買(比較購買)をするお客様にできるだけ長く滞在してもらえるように、曲線的で複雑な動線で設計します。顧客動線にはもう一つ、薬局や化粧品店など対面販売を行う店舗のカウンターと接客スペースのような一部に偏ったものがあるそうです。

はい。確かにテキストに書いてありますね。

 

さて、今はPCやスマホで検索するば用語の定義は簡単にわかります。

これを記憶(できれば記録)することが大事です。尚、個人の見解ですが、記録するのはテキストの余白が一番いいと思います。別にノートをつくるとか、単語帳に書き込むとか、方法はありますが、長続きしないうえに、肝心のときに出てこないような気がします。

綺麗なままのテキストを残しておきたいという人もおられるかも知れませんが、直に書き込む。余白が足らなければポストイットを貼り付ける。というのが適当な気がします。

 

「運営管理」は範囲が広くて、細かいところまで突っ込みはじめるとキリがありません。自分の専門分野は相応に突っ込み、それ以外は”用語の定義”というのが、いいように思います。

<個人の感想です。もちろん、責任は負いません。m(_ _)m>