”はれのひ”に与信管理の重要性

”はれのひ”という、振袖の販売や貸出、更に着付けや写真撮影をする会社が成人の日の朝に破たんしました。計画的な行動のようにも考えられます。

 

成人式
成人式

平成23年3月に設立された、資本金150万円の会社です。元々は呉服店向けのコンサルタント業をしていたものが、振袖の販売やレンタルに乗り出したということです。

平成28年9月期の売上高は3億8千万円で、当期損失3億6千万円という大幅な赤字で、金融機関借入が約4億1千万円、3億2千万円の債務超過という酷い財務状況だったそうです。まぁ、この数字も正しいかどうかは不明で、捜査するという報道です。

この数字からは、いつ潰れても驚かれないような状況だったようです。また、負債が大きくて、本業だけから生まれたとは信じ難いので、ギャンブル的な使途も予想されます。

 

通常、製品やサービスを提供するのが先で、その後一定期間を経て代金を回収します。企業は代金の回収が出来ないと困ってしまいます。

そこで、顧客企業に信用を与えていいかを審査してからでないと、製品やサービスの提供をおこないません。製品を提供してから代金回収をするまでの間を、「信用の供与」=「与信」といいます。多くの企業は、顧客企業に商品やサービスを提供する前に、「与信管理」という作業をおこないます。

 

会社どうしの取り引きの場合は、相手の信用を調べる方法はたくさんあります。法務局に行って登記を調べるなんてのが教科書的な第一歩ですが、普通は調査会社からの情報提供を購入しますかね。調査した結果、それぞれの会社に「信用枠」を設定して、その範囲内で取引をするということにします。 

 

今回の”はれのひ”や、少し前にあった”てるみくらぶ”の事案では、製品やサービスを提供される前に代金を支払っていたわけです。ここでも、信用の供与がおこなわれていました。結果的に製品もサービスも提供されない見込みですから、与信したことが間違いです。

ホームページやパンフレット、更に店舗の外観などは、どんなにでも飾れますから、表向きは立派な会社に装えたでしょう。同じような例は、いくつもありますね。

いろいろ事情はあるでしょうが、「製品やサービスの提供を受けた後にはじめて、代金を支払う」のが当然で、原則として代金を先に払うのは止めておいたほうがいいですね。

 

 

結論、「先にお金を払ってはいけない!」