中小企業診断士は、取得したいビジネス関連資格ランキング1位です。学歴・年齢など受験資格が一切ないので、誰でも受験できます。毎年8月上旬に1次試験・10月に2次試験(筆記)・12月に2次試験(口述)というスケジュールです。今から初めて、一発合格の道標(みちしるべ)を連載してみます。
さて、先ず第一回の道標です。
「試験は一発合格を目指すべし!」
診断士試験には科目合格という制度がありますが、これは非常に危険です。理由は、診断士試験の科目毎の難易度は年によって大幅に変わります。科目合格率(その科目で60点以上)が50%を超えるような易しい年から、今年の運用管理のように科目合格率3.1%というような超難問の年もあります。
科目合格を目指さないで、全科目一発合格(全科目合計で60%以上:但し40点未満の科目が無い)を目指すほうがよいでしょう。更に、2次試験もその年に一気に突破することが望ましいです。2次試験の問題も1次試験の内容を踏まえているのですから、翌年以降にもう一度復習するのは大変です。
さて、受験をしようと思い立ったときに、最初にすることはテキストを買うことです。
私はダイエックス出版の「中小企業診断士 合格テキスト1~4」とTAC「ポケットテキスト」を使いました。現在、ダイエックス出版のテキストは発売されていないようですから、買うならTACの「スピードテキスト1~7」でしょうか。
1冊2700円ですから、全部買うと2万円超えます。最新版の必要は無いので、ブックオフなどで過年度版(結構、綺麗なのがあります)を買えれば十分です。
尚、過去問は中小企業診断協会のウェブサイトにありますから無料で確認できます。問題集を買う必要はありません。
テキストを買ったら、ざっと眺めてみます。7科目中には、それまでの自分の仕事などで土地勘のある分野があると思います。その分野を読むと、意外にも平易な内容であることが分かります。要するに、それまでに関わりのない分野は難しく感じるというだけで、そんなに奇抜な内容が試験に出るわけはないと理解できます。
1次試験はマークシート方式で4択(一部は5択)です。土地勘のある分野では、あらためて勉強しなくても40点以上取れる科目が一つはあると思います。よく知らない分野でも、何も勉強しなくても25点は取れるのですから、勉強して+15点上乗せして40点確保することが最初の一歩です。
来週から1次試験までの28週・2次試験まで+10週の間、毎日曜日に連載しますね。