大発会で株価沸騰 日経平均+741円

いや~、へそ曲がりでしょうか? さっそくバブル崩壊の心配をしております。

 

明けましておめでとうございます。

いや~、それにしても今日の株価には驚きました。

年央に向けて24000円、年末に25000円を伺うか?といった予想だったのですが、今日の終値が、いきなりの23,506円(+741円)です。

バブリーダンス
バブリーダンス

実感なき景気回復と言われて久しかったのですが、実感を持てなかったのは、その人の感受性に欠陥があったのかも知れませんね。

 

年末の紅白歌合戦でも披露された、大坂の女子高生のバブリーダンス。しがらみがなくて、事実を事実として受け止める若い世代には、バブル的な景気拡大が実感されているのでしょう。

株式時価総額
株式時価総額

昨年末に700兆円を超えた株式時価総額は、今日1日で更に25兆円を積み増しました。

グラフにしてみると、バブル絶頂期の1989年12月の611兆円を大きく超えて天に向かって伸びているように見えます。

 

株式時価総額の対GDP比でも1989年の140~150%という水準に対して、今日時点で既に130%を超えてきています。(1989年の日本の名目GDPは415兆円でした。2017年のGDPは544兆円です。)

仮にGDP比150%が臨界点とするなら、株式時価総額750兆円、日経平均では26,500円くらいがピーク(≒バブル崩壊)の一つの目安になります。いずれにしても、あまりに急激な沸騰は不安がよぎります。

 

株式時価総額トップ10
株式時価総額トップ10

但し、株式時価総額の内容は30年間で大きく変わりました。

 

1989年12月のトップ10は7社が金融機関です。現在では併合が進んでいますので、分かりにくいのですが、3メガでまとめると以下のようになります。

興銀・富士銀・一勧など、現在のみずほFGの株式時価総額合計で33.8兆円(みずほFGの今日の時価総額は5.3兆円で18位)。 

三菱銀・三和銀・東海銀・東京銀など、現在の三菱UFJは29.2兆円(今日は11.9兆円)。

三井銀・住友銀・太陽神戸など、現在のSMBCは21.2兆円(今日は7.1兆円)。それぞれ、大きく減少しています。

 

これに代わって、今日の主役はNTT・NTTドコモ・ソフトバンク・KDDIといった通信系の企業です。さらに、自動車メーカーのトヨタとホンダがトップ10にあり、高収益製造業の代表でありキーエンスが6位にいます。

この違いをどう評価して、どう読み解くのかは難しいところですが、まぁ慎重に見ていくことが必要な時期が来ていると思ってもよいでしょう。2018年は楽観と悲観が合い混じる年になると思います。それが、健全な考え方ですね。