満員電車解消への期待

東京都知事選挙のときに「満員電車解消」が目玉政策として取り上げられました。特に総2階建電車の導入プランは注目されました。

 

東京都の時差ビズ
東京都の時差ビズ

総2階建電車の導入は、車両だけでなく、全ての駅のホームも変える必要があるので、容易なことではありません。

そこで、東京都では「時差ビズ」という運動をしています。

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私なぞは田舎者なので、満員電車は苦手です。東京時代は自主的に時差ビズをおこなっていました。簡単言えば、会社の定時より30分か1時間早く出勤するってことです。これだけでもかなり空いています。

これを”自主的”ではなくて、企業としての取り組みとしていこうというのが「時差ビズ」のようです。良いことだとは思いますが、実は東京での”時差ビズ”は既にかなり浸透しているので、呼びかけの効果は限定的かも知れません。

ちなみに、東京の日の出は山口と比べると約30分早いので、生活実感としては、東京の企業ではもっと朝型シフトにしてもよいと思います。

 

満員電車解消の決め手は、このブログでも何度か書きましたが、やはり本社機能や行政機構の地方移転だと思います。

満員電車という課題は、東京ローカル(首都圏だけ)の課題です。今や、大阪(関西圏)でも、名古屋(中部圏)でも満員電車はあまり存在しません。

働き方改革の決め手は、首都圏から地方への人の移動を進めるということだと思います。「保育園落ちた!」も東京だけの問題です。日本=東京というブランドイメージを払拭しなければなりませんね。

 

西武鉄道は1986年に本社機能とその周辺機能を池袋から所沢に移転していました。これは成功事例だったと思うのですが、やはり埼玉の会社というイメージは耐えられないということで、今年になって西武HDの本社は池袋に戻りました。ちょっと残念です。

 

政府機関の地方移転も、トーンダウン気味です。そもそも各道府県からの提案も技術系機関の誘致に限られている印象です。山口県はJAXAのデータセンターを誘致できましたが、やはり行政機関の移転までつなげていきたいです。

先駆けとして注目される消費者庁(職員約300人)の徳島県への移転の成功に期待を寄せたいのですが、結論が2020年に先送りされているのはいかにも遅いですね。