1円硬貨は1グラム。じゃあ、5円硬貨は?

クイズです。「1円硬貨は1グラムですが、5円硬貨の重さはいくらでしょう?」

 

日本の硬貨のスペック
日本の硬貨のスペック

答えは「3.75g」です。

ちなみに、現在の日本の硬貨のスペックは図のように整理されます。

 

1円硬貨の重さが約1gであることはよく知られています。分銅ではないので、使用状況によって正確には重さは変化していますが、何かのときに、大雑把な基準にするのに便利です。1円硬貨の場合は、直径が20㎜=2㎝ちょうどというのも、ちょっと便利です。

1円硬貨で100万円分にしようと思うと、100万g=1000㎏=1㌧ になると想像するとなんだか凄いなぁと思います。そうは言っても、アルミ1㌧の直近価格は22万円くらいですから、100万円分集めて売っても儲かりません。

 

1文銭
1文銭

さて、5円硬貨の重さですが3.75gには深い意味があります。3.75g=1匁です。つまり、5円硬貨は、昔の銭である1文銭の重さを採用しているのです。ちょっと面白いでしょう。

 

「朝起きは三文の徳」ですが、1文は今の感覚で言えば30円くらいですから、100円分の徳(=得)ということです。

「三文判」は100円ショップのハンコですね。

 

まぁ「朝起き千両」という景気のいい言葉もあります。こちらは、1両を30万円と考えて3億円です。大人になって、毎日早起きして真面目に働けば、3億円くらいの稼ぎになっても不思議ではありませんね。

 

落語の「時そば」(例の「今なんどきだい?」)では、夜泣きそばが1杯16文です。今の感覚では500円くらいに相当します。500円玉1枚では落語になりません。

 

ちなみに、500円硬貨は今から35年前の1985年に発行されたのですが、当時から世界一高価な硬貨と言われていました。大きな額面の硬貨という意味です。

最近では、スイスの5フラン硬貨(1スイスフラン=115円なので、日本円で575円くらい)に、世界一の座を譲っています。ここらで、景気づけに、千円硬貨を発行してみてはどうでしょうかね?