東京都受動喫煙防止条例は成立するか?

東京都議会の主要テーマの一つが「受動喫煙防止条例」が成立するかどうかです。

 

受動喫煙のない社会を目指して
受動喫煙のない社会を目指して

都の受動喫煙防止条例については、各政党やグループで要求するレベルに違いがあって、条例案が注目されていました。結果としては、かなり穏やかな内容になりましたので、成立にあまり支障はなさそうです。

一方で、2020年の東京オリンピックに向けて、ということですと、条例案では不足ではないか?という感じもします。

 

簡単に言えば、タバコは吸う人の健康を大きく損ねます。タバコが原因で亡くなる人の数というのが公表されます。イメージとしては、年間10~12万人。そのうち受動喫煙が原因の死亡が1万5千人といったところです。

 

ビックリするような人数ですよね。交通事故で亡くなる人が年間4千人ですから、とんでもないです。まぁ、タバコで死に至るような害は喫煙あるいは受動喫煙の期間が20年とか30年あって、顕在化しますから正確な人数を把握するのは難しいです。

しかし、タバコが有害であり、社会的に不利益を与えていることは疑う余地がありません。本質的には、禁止されるのが当然の毒物の缶詰です。

 

それでも、なかなか禁止は難しいので、せめて自分の意思に関わらず他人のタバコで害を受ける受動喫煙は防止しましょうということになります。

東京都条例案は、結果として穏当な内容になりました。

敷地内禁煙は、小中高校・児童福祉施設・医療施設だけです。

屋内禁煙は、大学・体育館・官公庁・老人福祉施設とバスやタクシーに航空機です。

原則屋内禁煙(喫煙コーナーを設置できるので事実上は分煙)は、事業場(職場)・ホテルや旅館・駅や空港・デパートやスーパー・娯楽施設・飲食店と鉄道や船舶です。

但し、ホテルや旅館の居室に加えて、老人福祉施設の個室も喫煙可能です。

 

事実上は現状を追認したような内容で、屋外での喫煙や個室での喫煙防止、更には妊娠が予想される女性や乳幼児に関しては家庭内の喫煙防止などを求めていた人には、ちょっと物足らない感じです。また、タバコ関連の広告や宣伝を禁止するなどもありません。

 

唯一、現状と異なるようなのが娯楽場(まぁ、パチンコ店です)の原則屋内禁煙です。ギャンブル依存症の問題提起もあって、パチンコ人口の減少につながるかと期待する声もあります。しかし、タバコの煙が嫌でパチンコに行かないという人のほうが人数が多いので、パチンコ店がもっと繁盛するという説もありますから、なかなか難しいものです。