動物は一夫一妻か一夫多妻

人という動物は、基本的に一夫一妻制です。

 

一夫一妻で添い遂げる
一夫一妻で添い遂げる

ごく稀に一妻多夫という動物もおります。アンコウなんかが有名ですし、アリやハチもそうかも知れません。

こういう動物の場合は、メスがとても大きくてオスはとても小さいですね。平等な社会性を送っているわけではないようですし、成長に伴って雌雄が変わるので、純粋な一妻多夫というわけではありません。

 

たいていの動物は一夫多妻です。女性活動家さんなんかは怒るかもしれませんが、まぁ、これは自然の摂理です。

 

オスもメスも自分の遺伝子を後世につなげるという本能に従って行動します。メスは自分の遺伝子を子供に残すのですが、出産できる数が限られています。必然的に強い遺伝子を残そうとオスを選びます。

オスはメスに選んでもらわなければならないので、ライバルのオスと戦って排除していきます。戦いに勝ったオスは強いオスですからメスに選ばれます。こうして一夫多妻となります。

特に厳しい環境に暮らす動物ではオス同士の戦いは熾烈を極めます。そのエリアに生き残るオスが一匹だけというような動物(海獣など)では、極端な一夫多妻になります。

 

ところが、生きていく環境が整ってくると、オス同士が戦うのが嫌になります。勝てればいいですが、負ければ一生を独りぼっちで暮らすしかないですし、最悪は戦いに敗れて死んでしまいます。種としても強い遺伝子を残すことにこだわりすぎるのも不経済です。

そこで、ある程度のところで折り合いをつけて一夫一妻のシステムをとる動物が出てきました。もちろん、オスもメスも異性に選んでもらうための競争はあって、パートナーを見つけられない場合もありますが、一夫多妻よりは穏やかになってきます。

 

何のことか?ですが、今日のニュースからの連想です。